【自営業のリアル】Instagram発信より先にやること
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更新日:3 日前

こんにちは、ドルフィンワークスの西田です。
4月より、経営相談支援の現場や、私自身の25年の事業経験から見えた景色を「自営業のリアル」として、週一でお届けすることにしました。
経営者の方々がどのようにピンチを乗り越え、チャンスを活かしているのか、そして私がどのようにサポートしているのかをお伝えする予定です。
さて、第1回は、よく聞かれる「Instagramってやった方がいいの?」という質問に答える形で、「Instagramを始める前にやるべきこと」をテーマに話していきます。
「SNS発信だけで1万個売れた!」
「インスタライブで完売しました!」
「フォロワーが1週間で1000人増えました!」
同業者の成功談を聞いて、
「えっ、じゃ、うちの店はなぜ?...」と不安になったこと、ありませんか?
私は現在年間300件ほどの経営相談を受けていますが、お悩みの大半はSNS関連。
今やSNSがなければビジネスが成り立たないという風潮があります。
私たちも頑張らなければ...と比較したくなる気持ちは理解できます。
ただ、詳しくお話を伺うと、前提条件が異なることが多いです。
成功している(ように見える)お店と、うちのお店とでは、何が違うのか
同じ方法を用いても、期待した結果が得られないのは、多くの場合、前提条件が異なるためです。
たとえば、企業の規模や歴史、人的資本、ブランド力、資金力、商品の価格、情報発信に割ける時間などによって、投資の総量に差がある場合です。
付け加えると、Instagramはあくまで情報発信の手段の一つに過ぎません。複数のメディアを組み合わせた総合的な戦略で売り上げを上げています。
表面的には「Instagramで売れている」ように見えますが、実際には別のロジックがあり、その裏側は見えにくくなっています。それが現実だと思います。
「毎日投稿しないと出遅れる」という焦り
サロンや飲食店のオーナーなど、現場で働く自営業者がPRに使える時間は、せいぜい1時間あるかないかではないでしょうか。
忙しい合間を縫って、写真を撮影し、加工し、動画にして、投稿し、コメントに返信する……
そもそも無理ゲーなのです。
限られた時間をどこに使うか。
これも重要な経営者の判断ですね。
テンプレで効率化?
「時間をお金で買う」「テンプレートを使って効率的に配信する」という選択肢もあるかもしれません。
最近では、フランチャイズや協会系のサロンが、本部から提供されたテンプレートを使い、同じ形式のリールと投稿を広告として流す手法が増えています。
私自身、1日に10件近く同じ系列の広告を目にすることがありますが、顧客の視点から見ると、どのお店に行っても効果が同じなら、より安い店に流れるだろうと思いました。
一方で、投稿の頻度が少なくても、お客様が絶えないサロンも実際に存在します。
限られた時間を、発信よりお客様のフォローや口コミに使う。
その成果として紹介が増えている。
本当の成功談は表には出にくいのが事実です。
SNSとHPは役割が違う
「SNSはやるべきですか?HPも持っていたほうがいいですか?両方運営するのは大変です。」
というご質問もよくいただきます。
SNSとは、ソーシャルネットワークサービスのことです。
知名度を上げたり、親しみを感じてもらったり、ファンとつながる場所です。フォロワーの数よりも、どのような人とつながっているか、質を保つことが重要です。
HPは、会社の総合案内です。
初めて訪れた人が「信頼できるか」を確認する場所です。営業時間、サービス内容、実績、理念など、判断材料が揃っているかが重要です。
それぞれに役割がありますが、両者を混同して、インスタに総合案内の役割を求めたり、HPをSNSのように頻繁に更新しようとすると、どちらも中途半端な結果になります。
この認識のずれが、努力が報われない構造を生んでいる可能性が高いです。
AIが営業してくれる時代

最近、相談者さんからこのような話を聞きました。
「新規のお客さんに、どこでうちのお店を知りましたか?と尋ねたところ”AIにおすすめのお店を聞いたらこちらを紹介されたので来ました”
と言われて驚きました。時代ですね。」とおっしゃっていました。
AIのおすすめとは、Google検索の画面に表示される「AI概要」のことです。
ユーザーが質問すると、AIが答えとして情報をまとめて表示します。
そこで紹介されたという話です。
AIのチャットから直接紹介されるケースも増えています。
AIに拾われても問い合わせにつながらないケースも
一方で、このようなケースも存在します。
AI概要でおすすめのお店として紹介されています。
しかし、問い合わせがありません。
これは、ホームページへの訪問者の期待に応えられていないか、感情の流れがずれている可能性が高いです。
AIの結果を見たお客様は、その後HPを訪れます。
そこで「よくわからない」や「信頼できるか不明」と感じると、そのまま去ってしまいます。AIが営業しても、HPがしっかりと受け止められなければ意味がありません。
検索エンジンはウェブサイトを評価する際に、経験・専門性・権威性・信頼性の4つの観点を重視し、その結果がAIの概要に反映される傾向がありますが、最終的に意思決定をするのはお客様自身です。
感情を妨げずにスムーズに申し込みや注文したくなる動線になっているか、常に確認が必要です。
アクセスがあるのに問い合わせに結びつかない場合、まずは動線を見直す必要があります。
なにより現状把握が大事
現状把握にもコツがあります。「今まではこうだった」を一旦横において、お客様の本音をベースに検証してみると、意外な発見があることが多いです。
シンプルですが、効果的なやり方があります。
まず、最近のお客様を3人思い出してみてください。
どこで知って、何を見て、何が決め手で来店したのか。
これを言葉にできるだけで、やるべきことが明確になります。
一人で改善するのが難しいと感じたら、ぜひお声かけくださいね。
次回は「AIで作った発信が、ミュートされている理由」についてお話しします。


